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2013年 05月 10日
「竜の子ゴブリンを街じゅうにひろめよう!プロジェクト」レポート
今週月曜日、ゴールデンウィーク最後の日、5月6日。
この日は、一年前に茨城県つくば市北条に竜巻の災害が起こった日です。
その日から一年を経たこの日に、北条で、北条竜巻から一年、メモリアルイベントが行われました。
僕は、「竜の子ゴブリンを街じゅうにひろめよう!プロジェクト」という企画で参加しました。
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「竜の子ゴブリン」とは、主に一年前の竜巻後から七夕のイベントにかけて、北条小学校の子ども達が主な制作者となってワークショップを行い、かたちとなった作品です。
竜巻により、ガレキが街中に発生しました。
多くのガレキは撤去されましたが、まだ街にはガレキが残っていました。
そのガレキのかけらを拾い、目鼻をつけて現した存在が、ガレキの妖精、竜の子ゴブリンです。
竜の子ゴブリン達は元々、家の瓦などです。家々を、人々を、街を守ってくれていた存在です。
竜巻によりガレキとなった彼らは、傷つけられた存在ともとれるかもしれません。
そんなガレキを見つめること、存在を想像することは、何かを心に感じさせるのではないでしょうか。
それは、快くない場合もあるかもしれません。
だけど僕は、表現の力を信じています。
そんな中だとしても、現された竜の子ゴブリン達には、人々に強いものを感じさせる力があると信じています。
ささやかかもしれないけれど、見た人々が気持ちを共に持ち、街のより大きな元気に向かっていくためのひとつのシンボルであってほしい。
また時に、被害にあった人々のことを思い出し忘れず、語り継ぎ祈る存在であってほしい。


昨年制作した「竜の子ゴブリン団地」は、破れた障子枠に、ワークショップにより制作した竜の子ゴブリンをおよそ300体くっつけ集合させ、背景には破れて半分となった北条の地図看板をあてがった作品です。
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今回は、その竜の子ゴブリン達を、街に広げていこうというものです。
会場で再びワークショップを行い竜の子ゴブリンを制作し、それらを、団地を小さいかたちとした「竜の子ゴブリン邸」の中にくっつけたオブジェを複数つくります。
そして出来た邸宅は、主に商店街のお店に置かせてもらいます。
作ってもらった竜の子ゴブリン達は、一旦はお店に置かせてもらいますが、制作した方には今年の秋の北条市にてお返しします。
北条にまた来てね、という気持ちからの企画です。
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まずは作っていきます。
できた!
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そしてできた作品は、その場で撮影してカードに配置し、プリントアウトしてオリジナルのカードをつくります。
作品には名前をつけてあげます。
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そして作品自体は邸宅に入居させます。
カードは持ち帰ります。
たくさん竜の子ゴブリン邸ができました。
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これらを後日、北条のお店等に置かせてもらいます。
そして秋の北条市では、カードを手がかりに自分の制作した作品を探し、連れて帰ってもらいます。



さまざまなことが、北条にゆるやかにでもあたたかいものを守りときに生み出し、みんなの幸せに寄り添うことを願います。

この度の企画をともにつくってくださったみなさま、またご来場してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

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by konakadaichi | 2013-05-10 14:53 |  竜の子ゴブリン | Comments(0)
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